アジアンタイヤ ナンカン NS-2とDIREZZA DZ102とをBMW Z4で比較した記事です。
タイヤノイズや乗り心地、ウエット・ドライグリップなどの安全性、寿命や耐久性について書いています。
アジアンタイヤ ナンカン NS-2とDIREZZA DZ102とをBMW Z4で比較
リベラさん
東京23区に住んでおりますが、車は日常的に使う用途がないため趣味性の高いBMW Z4(E89)に乗っています。既に退職しておりますが、15年間教習指導員として働いていたので基本的に安全運転です。IKEAやショッピングモールを探索するのが好きなので、曇っている日には屋根をオープンにして往復40kmほど走ります。
ディーラーでタイヤ交換を行うと25万円ほどの出費になるので、私の場合はネット通販でタイヤを購入して整備工場で交換して貰っています。
新車時はBRIDGESTONEのPOTENZA(ランフラットタイヤ)を履いていましたが、最初の交換を機会にDUNLOPのDIREZZA・DZ102、そして今回の交換でNANKANG・NS-2にした次第です。
以前履いていたDIREZZAは総額で57,800円とコスパも良く、合わせて5年間くらいは愛用していたと思います。
225/45R17のサイズなのでそれ以上のインチサイズに比べると割安感はありますが、これがNANKANGだと4本工賃込でも40,160円という異次元の安さ!
万が一失敗をしてもタイヤは消耗品でいつかは交換をすることになります。
初めてのアジアンタイヤという不安や心配もありましたが、どちらかという興味が勝って購入を決意しました。
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待ちに待った初めてのアジアンタイヤ!外は曇り(絶好のオープン日和)!買い物に行くだけなので大した距離ではありませんが、タイヤを慣らすという意味でもちょうどいい機会です。
さっそく駐車場から出して15mほど走ると……「ふつう?」。少し速度を上げて幹線道路を走っていても特に違和感のない「ふつう」さが最初の印象です。
つまり何が言いたいのかと言うと、DUNLOPのDIREZZAという割とスポーツ走行寄りなタイヤと比べても大きな差がないということです。安い割にはしっかりと走る安心感と、何事もなかったことに対する微かな喪失感が同時に訪れました。
私はアジアンタイヤに何を求めていたのでしょうか?居心地の悪さ?致命的な欠点?これがいわゆるイメージ、思い込みなのかもしれません。
ロードノイズはDUNLOPの「サー」と比べるとNANKANGは「ザー」っという感じ。若干DIREZZAよりもノイズを拾う印象がありますが、意識をすれば分かるレベルなので安さを考えると致命的な問題ではありません。
カーブの直後の加速もしっかりと路面を掴んでくれるので、本格的なサーキット走行でもしない限りは十分な性能です。
雨の日(ウエット路面)の安全性
NANKANG・NS-2を履いて一番驚いたのが雨の日の走行。ブレーキングの後での急速な旋回を行うと多少鳴ったりはしますが、この価格帯にしてはかなり頑張っている印象です。
晴れた日に目立っていたロードノイズも摩擦の影響か至って静か…これは想定外でした。
摩擦が減ったからといって制動力に問題があるわけでもなく、横ブレもせずにスムーズに制動を発揮してくれるのは些細なことながら感動しました。これが今まで知らなかったアジアンタイヤの実力。
メーカー的にはあまり雨の日の走行シーンには触れていませんが、個人的にはもったいないと思うのでもう少し宣伝をしても良いと思います。
「雨の日の走行が今まで以上に楽しくなった」というような極端な評価は出来ませんが、少なくとも安全面に関して不安を感じたことはないため十分合格ラインです。
燃費や寿命・耐久性、コストパフォーマンス
購入してから約5,000km走行しましたが、私の使い方では著しい摩耗は起きていないのであくまで「スタンダード」な水準だと思います。
燃費が元々悪い車(平均7km/L)なのでNANKANG・NS-2に履き替えて燃費が向上した、或いは悪化したというような印象はありません。
しかしながら購入価格を踏まえればトータルコストでは燃費以上にお買い得感はあります。
ごく一般的な丁寧な走り方を心掛ければタイヤの摩耗よりも素材自体の寿命のほうが早く訪れる可能性があります。
POTENZAのような素材の柔らかさは感じないため無理をしなければ3年間は余裕で使えそうです。
アジアンタイヤ ナンカン NS-2の総合的な感想 おすすめポイント
正直なところ「国産メーカーはこれで大丈夫なのか?」と心配になってしまうくらいNANKANG・NS-2は好印象でした。
乾いた路面でのロードノイズが若干目立つ傾向にありますが、何しろ価格が40,160円!5回交換しても200,800円!これがディーラーで5回交換すると1,250,000円ですよ!
この浮いた100万円で何が出来るのかというと、Z4最大の特徴かつ地雷装備でもあるルーフの修理代金53万円や、リアベンチレーションの劣化によりトランクが水没した際に生じるハイドロラックユニット30万円にも充当することができるわけです(どちらも経験済)。
一度購入したら廃車にするまで使用する車体本体と異なりタイヤは必ず交換する消耗品です。消耗品であるなら最低限の性能さえ確保していれば安いに越したことはありませんよね。
サーキットで本気を出す機会がないのならNANKANG・NS-2は性能的にもコスパ的にも非常にオススメできます。今後も交換周期に合わせてNANKANGを使用していくつもりです。
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いくら通販で安くタイヤを買っても、交換にかかる工賃が高いと意味がありませんよね… そこで、他店で買ったタイヤや、持ち込みでも工賃が安く、お店に直送で預かってもらえるタイヤショップを厳選しました! こちらで紹介するお店では持ち込みでも追加料金はありませんし、ハンコックやフェデラルといったナンカン以外のタイヤでも激安工賃で交換してもらえますよ。